
ご挨拶
この度、2024年9月16日付で、発生発達病態学分野の教授および小児科科長に着任いたしました。2000年に東京医科歯科大学に赴任後、途中St. Jude Children's Research Hospital、国際医療福祉大学三田病院での勤務を経て、水谷前教授および森尾前教授のご指導の下、研究や臨床に従事してまいりました。私の専門は小児がんですが、東京医科歯科大学では約20年間、免疫学の研究や免疫疾患の診療に携わり、徐々にその分野にも精通してまいりました。
東京科学大学病院小児科として、日本における免疫疾患診療のハブとしての伝統を継承しつつ、さまざまな分野の小児難病に取り組む小児科を目指していきたいと考えております。
東京科学大学Science Tokyoのミッションである「科学の進歩と、人々の幸せと」を実現するために、臨床、教育、研究の3本柱を基盤に活動してまいります。私が最も大切にしているのは、人材育成です。高い志を持って東京医科歯科大学や東京科学大学に入学した学生の皆さん、夢を抱きその実現を目指して入局してくれた研修医の先生方が、それぞれ最大限に輝けるような講座を作り上げていきたいと考えております。
また、2023年にはこども家庭庁のリーダーシップの下、「こども大綱」に基づく国としての取り組みが始まり、今後のさらなる展開が期待されています。その中で、子どもたちが健やかで豊かな生活を送るために、私たちが果たすべき役割を着実に進めてまいります。