東京科学大学は2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合して誕生しました。東京医科歯科大学は1928年に東京高等歯科医学校として開校し、1944年に医学科が設置され、1946年に東京医科歯科大学として大学に昇格しました。2024年は医学部創立80周年にあたります。2022年には東京医科歯科大学は指定国立大学になりました。指定国立大学とは、世界最高水準の卓越した教育研究活動を展開する大学として、文部科学大臣が指定する制度です。
本学医学部は世界レベルでのトータル・ヘルスケアの実現を目指して、日本のみならず世界のリーダーとなる医師、看護師、臨床検査技師、研究者、教育者、医療行政職を育成し、多くの優れた人材を輩出してきました。授業では問題点を自ら見つけ出して解決するアクティブ・ラーニングを取り入れ、診療参加型の臨床実習を行い、課外に自由な研究活動を行うプログラムも設けています。希望者は海外の大学関連病院での臨床実習や、大学研究室での短期研究留学もでき、グローバルな視点を持った医療者や研究者を育成しています。さらに、学部・学科を超えた多職種連携教育を行い、チーム医療のできる、豊かな人間性を備えた医療人を育成しています。
こうした取り組みの成果として、2024年のQuacquarelli Symonds大学ランキングの医学部門で世界128位に上昇しています。また、英国Times Higher Educationの学生数5,000名以下の小規模大学を対象としたランキングで、東京医科歯科大学は日本で1位、世界で39位でした。
本学医学部は、これまでの医学の専門家集団としての東京医科歯科大学医学部から、医工連携や異分野融合を進め、工学、生命科学、データサイエンスを取り入れた、新たな東京科学大学医学部としての飛躍を目指して、教職員と学生が一体になって活動しています。
東京科学大学 医学部
医学部長 東田 修二