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医学科

大学院医歯学総合研究科臨床医学教育開発学分野 山脇 正永教授 就任挨拶

山脇 正永教授 就任挨拶

ご挨拶
 この度、本学大学院医歯学総合研究科 臨床医学教育開発学分野の教授を拝命いたしました。本講座は卒前・卒後医学教育、医学部の教学マネジメント、及び医学教育研究にかかわる大学院講座で、現学長の田中雄二郎先生が初代教授として立ち上げられた分野です。
 新たな学術的成果や社会ニーズの変化とともに、最近の医学教育の変容は著しく、初期研修・専門医研修などの医療教育制度の面、医育機関の分野別評価、共用試験の公的試験化などの医学教育評価の面、Learning Management SystemやICTを用いた新たな教育手法の面等で、新たな動きが加速していることは皆様もご経験されていることと思います。今年度から指定された指定国立大学にふさわしいスケールの大きな医師・医学者を育成するために、医学・医療のコンテンツだけでなく、ビッグデータ・Artificial Intelligenceなどを含め、最新の研究結果や将来において社会や医療制度上必要となる事項をいかに学修するかも重要な視点です。また、医学教育研究分野においても認知科学、行動科学の進歩に伴い、古典的な教育学研究から脱却した新たな知見が明らかになりつつあります。このような状況のなかで、本学の理念である「知と癒しの匠」を目指す教育は、私自身challengingな課題ととらえています。
 私は昭和63年に本学卒業後、塚越廣 教授の主宰された神経内科学教室に入局し、留学を経て水澤英洋 教授、横田隆徳 教授にご指導いただき臨床・教育・研究の研鑽を積ませていただきました。平成15年から田中雄二郎 教授のもと臨床教育研修センターに所属し、医学生および研修医の医学教育に従事いたしました。平成23年からは京都府立医科大学大学院医学研究科 総合医療・医学教育学講座の初代教授としてその立ち上げに携りました。日本医学教育学会を平成31年に本学が開催したのに続き、令和元年に京都府立医科大学で主催できたことは望外の喜びでありました。
 医学教育という切り口では、教養教育、基礎・社会医学教育の分野の皆様、臨床医学各診療科及び関係病院・施設の皆様には大変お世話になることと存じます。以前の本学在職中及び京都府立医科大学在任中に御指導いただいた諸先生方に感謝申し上げますとともに、今後とも学内学外の皆様からの一層のご指導、ご鞭撻を賜りたいと存じます。浅学の身ではございますが 今後も教育、研究、臨床に一層精励いたす所存でございますので、今後とも何とぞ倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

大学院医歯学総合研究科 臨床医学教育開発学分野 教授 山脇 正永