医学科・大学院医歯学総合研究科（医学系）

【研究】

“臨床から生まれる疑問点・問題点を臨床にフィ－ドバックできる研究”を基本に施行しています。
基礎的研究として、手術によって得られた標本を用いて原発性肺癌・転移性肺癌・悪性胸膜中皮腫・胸腺腫瘍など胸部悪性腫瘍の分子生物学的研究を計画しています。臨床的研究として、胸部CTや医療機器の普及・向上による早期肺癌の増加、患者の高齢化やそれに伴う複雑な合併症症例に対して、胸腔鏡下手術による低侵襲化の研究を行っています。局所進行肺癌（N2/T4 肺癌）に対して、抗癌剤放射線併用療法後の肺切除術を行い治療成績の向上を目指しています。悪性胸膜中皮腫に対して、胸膜肺全摘術や根治的胸膜摘除術に抗癌剤化学療法・放射線治療を組み合わせる集学的治療の臨床研究を行っています。これら手術手技の改良を求める動物実験を計画し、その臨床応用を目指しています。

【教育】

豊かな人間性のあふれる国際人としての外科臨床医、医学研究者の育成を行います。初期研修医は、教育プログラムに加えて呼吸器手術症例の術前準備・術後管理を習得し、基本的手術手技の習得を行います。さらに呼吸・循環系に関する臨床解剖・臨床呼吸生理・臨床薬理等の基礎的知識の理解と臨床外科治療を習得します。呼吸器外科修練医は初期研修後の１年間外科専門医取得のため一般外科関連病院において外科研修を受けます。4年目に大学病院にて呼吸器外科専門医として肺・縦隔・胸壁などの幅広い術前・術後管理を習得し、2－3か月目から術者として胸腔鏡下肺部分切除術・胸腔鏡下肺葉切除術などの術者経験を開始します。5年目以降は教育関連病院にて多岐にわたる呼吸器外科手術経験を蓄積することになります。卒後6年目以降に外科専門医、卒後8年目以降に呼吸器外科専門医、そのほか呼吸器内視鏡専門医などを取得します。

初期研修医・学生に1－2月に一度、ブタ心肺標本を用いたウェットラボにて、肺葉切除、気管支・肺動脈形成術を実際に術者として行えるよう、実技指導を行っています。

業績1

業績2

業績3

業績4

業績5