本講座では、主に睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)の病態・治療について研究と臨床活動を進めている。
歯学部快眠歯科との連携のもと、中等症〜重症OSASの標準治療となっているCPAP(持続陽圧呼吸療法)にかわって口腔内装置(Oral Appliances, OA)が有効治療となり得るか、またその効果予測因子を解明するための研究を行っている。さらにSASが短期血圧変動など循環動態に与える影響とOA治療介入によるその改善効果などについても研究を行っている。COPDや間質性肺炎などの慢性呼吸不全の患者において睡眠障害やSASをはじめとした睡眠関連呼吸障害の合併が知られておりその病態の解明と、在宅酸素療法、CPAP療法が与える効果に関する研究にも取り組んでいる。さらに睡眠障害に関しては、内科疾患とうつ病や睡眠障害の関連についての研究や、様々な精神疾患における睡眠変化に関する研究が行われている。
○研究テーマ
「PSGに替わり在宅にて簡易に睡眠・呼吸を計測できるシステムの開発」
「OSAS に対する口腔内装置(OA) の効果予測システムの開発」
「睡眠時無呼吸と短期血圧変動の関連に関する研究」
「間質性肺炎やCOPD, 気管支喘息と睡眠時無呼吸症候群の関連についての研究」
「SAS合併間質性肺炎患者の在宅酸素療法の有用性の検討」
「高気圧酸素治療が睡眠に与える効果に関するオープン研究」
「睡眠時無呼吸症候群における心拍変動とT波変動解析研究」
(セミナー・講演会)