Now Loading...

医学科・大学院医歯学総合研究科(医学系)

教授
助教
所在地
MAIL
分野HP

概要

研究・教育について

  • 1.RNAiによる住血吸虫寄生適応の分子的基盤解
  • 住血吸虫は淡水産の貝を中間宿主として必要とするため、遺伝子組換え技術の応用が難しく、RNAiによる遺伝子発現抑制により寄生虫遺伝子の機能解析をする手法が採られます。私たちは住血吸虫の寄生適応の分子メカニズム解析にもRNAiを活用しています。住血吸虫が宿主の酸化ストレスを回避する機構を検討しています。さらに体外からのRNA取込に関わるsid遺伝子の機能解析を行っており、幾ユニークな現象を観察しました。


  • 2.蠕虫感染宿主の免疫応答
  • 蠕虫感染宿主の免疫応答は好酸球増多やIgE高値など、いわゆるTh2型応答が特徴です。しかし、これがなぜ誘導されるのか、またTh2型応答が宿主適応のために重要であるのかを検討しています。住血吸虫感染が宿主Th2応答を誘導する際のイニシエーターは何か?Th2応答が住血吸虫症の病理に如何に関与するのか?他の蠕虫、例えば旋毛虫の防御免疫におけるTh2応答イニシエーターは何か?などを当面の検討対象としています。さらに、蠕虫感染がもたらす宿主応答調節が他の疾患発症に影響する可能性がありますが、当分野では免疫応答抑制分子としての住血吸虫エキソソームの解析と住血吸虫感染による炎症性腸炎発症の修飾の実験研究も行っています。


  • 3.蠕虫感染症の分子疫学
  • 日本国内にも今日なお、多くの寄生蠕虫が存在しています。それらの寄生虫の起源や分子多型を解析して、国内の流行監視を進め、また臨床経過との関係の検討を目指しています。広東住血吸虫は国外から移入されたと考えられていますが、多型遺伝子を指標として国内への持ち込みと拡散の経路を明らかにしています。アニサキス症はよく見る寄生虫病ですが、正確な病原虫種の確認によって、流行予測や診断的応用などが期待されます。

      
  • 4.ガーナ拠点の研究支援
  • 東京医科歯科大学のガーナ・野口記念医学研究所拠点活動に寄生虫学研究が含まれています。現地で実施されているアフリカトリパノソーマの新規治療標的解明の研究を補佐する国内研究を行っています。

  • 住血吸虫エキソソームによる宿主応答の調節

    住血吸虫エキソソームによる宿主応答の調節

  • 中間宿主貝からの日本住血吸虫DNAのLAMP法による検出

    中間宿主貝からの日本住血吸虫DNAのLAMP法による検出

  • Non coding 感染2週目投与で強力な抗住血吸虫効果を示す化合物N-89(左:投与群;右:非投与群)

    感染2週目投与で強力な抗住血吸虫効果を示す化合物N-89(左:投与群;右:非投与群)

業績

業績1

Seki T, Kumagai T, Kwansa-Bentum, B, Shimogawara-Furushima R, Anyan WK, Iwakura Y, Ohta N. Interleukin-4 (IL-4) and IL-13 suppress excessive neutrophil infiltration and hepatocyte damage during acute murine schistosomiasis japonica. Infec Immun, 80:159-68, 2012.

業績2

Tokiwa T, Harunari T, Tanikawa T, Komatsu N, Koizumi N, Tung KC, Suzuki J, Kadosaka T, Takada N, Kumagai T, Akao N, Ohta N. Phylogenetic relationships of rat lungworm, Angiostrongylus cantonensis, isolated from different geographical regions revealed widespread multiple lineages. Parasitol Int, 61:431-6, 2012.

業績3

Taniguchi T, Kumagai T, Shimogawara R, Ichinose S, Hiramoto A, Sato A, Morita M, Nojima M, Kim HS, Wataya Y & Ohta N. Schistosomicidal and anti-fecundity effects of oral treatment of synthetic endperoxide compound N-89. Parasitol Int, 60:231-236, 2011.

業績4

Kwansa-Bentum B, Ayi I, Suzuki T, Otchere J, Kumagai T, Anyan WK, Osei JHN, Asahi H, Ofori MF, Akao N, Wilson MD, Boakye DA, Ohta N. Plasmodium falciparum from southern Ghana exhibit polymorphism in the SERCA-type PfATPase6 though sensitive to artesunate in vitro. Malaria J, July 11;10:187, 2011.

業績5

Kumagai T, Osada Y, Ohta N, Kanazawa T. Peroxiredoxin-1 from Schistosoma japonicum functions as a scavenger against hydrogen peroxide but not nitric oxide. Mol Biochem Parasitol, 164:26-31, 2009.