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医学科

大学院医歯学総合研究科 法医学分野 鵜沼 香奈 教授 就任挨拶

鵜沼 香奈教授

ご挨拶
 2024年8月より、医歯学総合研究科 法医学分野の七代目教授を拝命いたしました。伝統ある分野の舵を取らせていただくことに重責を感じております。

 当分野は1952年に初代古畑種基教授によって開設され、1992年から東京地区の司法解剖を、2012年から茨城地区の司法解剖を行い始めました。また、2024年から死体専用CTが導入され、全例解剖前CTを撮影する試みがスタートしました。一層地域社会へ貢献が出来るように精一杯努めさせていただきたいと思っております。

 法医学はその名のとおり「医学」と「法律」をつなぐ学問であり、社会を医学で守ることを目指す学問と理解しております。つまり、法医学は死者のみに向いたものではなく、生きている私達が暮らす社会の安全を医学で守るためのシステムであると広く捉えることができます。法医学が正常に機能すれば社会全体のセーフガードとして役立つと思いますので、多種多様な専門家と連携させて頂いて、精度の高い法医診断を目指し、また良質の法医学者育成ができるように力を尽くして参りたいと思います。

 当分野における研究といたしましては、法医遺伝学、法医病理学、法医中毒学などの分野から多くの発表がなされ、現在に引き継がれております。今後も「法医実務から生じた疑問を解決するための研究」を信念とし、法医実務に基づく“実務研究”とそれを支える“基礎研究”の双方を両輪としながら、さらに異分野連携・融合研究の発展を目指していきたいと考えております。

 実務・教育・研究のバランスをとりつつ、本学の発展に力を尽くす所存でございます。今後とも、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

大学院医歯学総合研究科 法医学分野 教授 鵜沼 香奈