卒前教育では自主的に問題を解決する能力を高め精神医学に対する主体的な学習姿勢を引き出すため、系統講義の後、医学科5年次から開始されるクリニカルクラークシップに重点を置いている。4年次に行われるプロジェクトセメスターでは、精神医学領域の基礎的研究の重要性を理解できるよう指導している。 卒後研修の前期2年間は、精神疾患に生物-心理-社会-倫理的側面からアプローチするために必要となる基本的な検査法・診断技術や、精神療法・薬物療法などの治療法、実際の臨床に関わる法律の理解などを総合的に修得することを目標としている。またリエゾン活動を研修に取り入れ、他科を専門とした場合も精神科との連携が円滑に行えるよう配慮している。3年目は主として学内で精神科の専門初期研修を行う。後期研修では、卒業後5年程度で精神科専門医および精神保健指定医の資格が得られることを目標とし学外の関連施設での研修を行う。当分野は、日本精神神経学会専門医制度委員会ならびに臨床精神神経薬理学会より研修施設に認定されている。