・情報技術の活用による医療実態の実証的分析から,医療の向上のための政策提言を行うことが研究目的の一つです。
・また,どのような情報技術を医療の向上のため活用するべきか,その社会的,技術的要因を,医療経済学,医療管理学等の広範な視点から調査,研究することも当教室の研究テーマです。
・研究の対象は,医療提供体制,医療保険等の社会医療システムから,クリニカルパス,病院経営分析,危機管理等の病院管理,医療管理分野までを含む医療全般です。
具体的な研究テーマ:
1.診断群分類(DPC)と包括評価に関する制度設計、医療評価、医療経済分析
2.厚生医療統計分析による医療機関の機能分化等の我が国の医療のあり方に関する研究
3.医療の標準化と医療情報共有のための情報技術に関する研究
研究リソース:
DPC包括評価に関する最新調査データ等、各種官庁統計データ(医療施設調査、患者調査、人口動態調査、受療行動調査、社会医療行為別調査等)、研究費(厚生労働科学研究費補助金、科学研究費補助金等)
・豊富な最新データを用いた実証的な研究を進めながら、医療データ分析、医療評価、政策評価などの方法論を体得し、原著論文を完成することを目的とします。
・社会人大学院では、実地臨床の経験を積みながら,臨床に密接に関連したテーマについて情報技術を用いて医療システムの実証的分析を行う、あるいは、行政・医療機関管理者、医療関連業種等の立場から,統計資料,経営分析データを活用して医療システムの分析を行うことを目的とします。
・必要とされる知識・技術・条件等は、基本的なデータ分析技術(エクセル等の表解析程度ができれば充分)、医療に関する興味と一般的な常識、年間300~500時間程度の研究時間などです。
・教育カリキュラムは、セミナー、演習等随時、国内研究会、海外学会等です。
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Quan, H., Li, B., Couris, CM., Fushimi, K., Graham, P., Hider, P., Januel, JM., Sundararajan, V. Updating and validating the Charlson comorbidity index and score for risk adjustment in hospital discharge abstracts using data from 6 countries. Am J Epidemiol. 2011; 173(6): 676-82.
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Kuwabara, K., Matsuda, S., Fushimi, K., Ishikawa, K..B., Horiguchi, H., Fujimori, K., Yasunaga, H., Miyata, H: Quantitative assessment of the advantages of laparoscopic gastrectomy and the impact of volume-related hospital characteristics on resource use and outcomes of gastrectomy patients in Japan. Annals of Surgery. 2011; 253(1): 64-70.