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医学科・大学院医歯学総合研究科(医学系)

教授
助教
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概要

研究・教育について

記述解剖学、記述発生学から導かれた形態形成の理論や仮説は、実験発生学によって確かめられ修正が加えられてきました。さらに発生生物学の発展によって、形態形成にかかわる遺伝子やシグナル等が同定され、仮説を現実のものとして確かめられたり、モデルに修正が加えられるようになってきました。しかしこれらの議論の対象となっているモデルにおいて前提となるのは、あくまでも解剖学が完成した揺るぎのないものであるということであります。現実に解剖をし、検討をしていくと、決して解剖学が完結したものではなく、まだまだあいまいなままにされているということがわかってきます。解剖学とくに肉眼解剖学のように、手技としては非常に古典的なものを用いるものでは、すべてやりつくされ、新しいものなどないように思えるのですが、臨床上で必要とされなかったために検討が十分になされなかった部分も多く見られるのです。

私たちの研究室では、新しい分野への手術や診断のための臨床的な要求であったり、これまでの手術成績の再検討であったりというようなことの中から見出したテーマをもとに、研究を組み立てています。人体を虚心坦懐にありのままの姿を見直すということによって、これまで教科書的に言われていたことに集積を加えようとしているのです。これは、特定の臨床技術というものとの関連としておこなっているものではありません。いつもその根底には、人体の構造を知りたいという純粋な気持ちがあるのです。  それらに加えて、観察された形態がこれまで言われてきたものと違う場合、どのようにして作られることによってその違いがでるのかということの検証をおこなうことも必要です。我々は、観察を中心とした発生学的研究や形態形成を制御する因子の解析といった発生生物学的な手法を用いて、研究を進めております。  肉眼解剖学的研究の目標の一つは、同じ種間または異なる種間の異なる個体間の形質の差異から、できるだけ一般的な形態的原則を見出すことにあります。肉眼解剖学的観察データの蓄積は、同時に多くの発生生物学的現象の証拠の蓄積でもあります。これらの橋渡しをすることが、我々の研究であると考えています。



  • 発生期の遺伝子発現パターンの双方向4次元的データベースの構築

    肛門管の発生についての3次元立体構築像。Ann. Anat.の表紙になったもの。

  • 発生・分化における細胞ベースでハイスループットスクリーニング

    膝前十字靱帯の大腿骨ならびに脛骨側の付着部の解析をおこなったもの。

  • 自然発生突然変異Eksマウスの骨格標本。肘関節が形成されない。

    自然発生突然変異Eksマウスの骨格標本。肘関節が形成されない。

業績

業績1

Hamada J, Nimura A, Yoshizaki K, Akita K. Anatomic study and electromyographic analysis of the teres minor muscle. J Shoulder Elbow Surg. 2017.05; 26(5); 870-877.

業績2

Okumura K, Yamaguchi K, Tamaki T, Oinuma K, Tomoe H, Akita K. Prospective analyses of female urinary incontinence symptoms following total hip arthroplasty. Int Urogynecol J. 2017.04; 28(4); 561-568.

業績3

Nakazawa M, Nimura A, Mochizuki T, Koizumi M, Sato T, Akita K. The Orientation and Variation of the Acromioclavicular Ligament: An Anatomic Study. Am J Sports Med. 2016.10; 44(10); 2690-2695

業績4

Shimura H, Nimura A, Nasu H, Fujishiro H, Imatani J, Okawa A, Akita K. Joint capsule attachment to the coronoid process of the ulna: an anatomic study with implications regarding the type 1 fractures of the coronoid process of the O’Driscoll classification. J Shoulder Elbow Surg. 2016.09; 25(9); 1517-1522

業績5

Sakaguchi-Kuma T, Hayashi N, Fujishiro H, Yamaguchi K, Shimazaki K, Ono T, Akita K. An anatomic study of the attachments on the condylar process of the mandible: muscle bundles from the temporalis. Surg Radiol Anat. 2016.05; 38(4); 461-467